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ちき日記(綾瀬志希展〜脳〜編)

久しぶりに、テキストと向き合っているよ、こんばんは

みんなの心に〜?\らぶビ〜ム/

前世は多分鷲か鷹⭐︎君の瞳に鷲か鷹⭐︎

きょうも誰かの家に落とし穴担当の綾瀬志希です!

(猫に画面踏まれて全て消し飛んだので2回目)

 

先日はCYNHN、ワンマンライブ『blue spring』ありがとうございました

ワンマンライブだけでなく、綾瀬志希展〜脳〜や、バースデーライブ『明日、霧が降る』をバンドセットでやらせていただいたり

たくさんの事があった幸せな時間でした!

 

 

 

この長くて短い期間の中で沢山の方が会いにきてくれたり、ライブを見に来てくれて本当に嬉しかったです。

ありがとう

 

個展

3月13日〜3月19日までAWAJI cafe&gallery にて行われた綾瀬志希〜脳〜展

なんだか夢見たいな時間だったなあ〜

あっという間だったね!

 

私はずっと絵を描く事が好きだった。

そりゃあ見ればわかると思うんだけどね。

歌と同じようにきっかけは特になくて、自然と生きていたらただ描いてた。そんな感じ

初めは自分が好きなものとか、美しいもの、心惹かれたもの(風景とかね)描くことが大好きで

学校でも賞を取ることも少なくなかった。

勉強は苦手だったけど、造形や工作や絵はなんとなく、私にとって得意分野で特別だった。(一時期はフランス人形を自力で製作したりも)嘘、得意というか、好きなだけだ。ごめん、嘘つきました。

 

始まりにも申したけど、初めは見たものを描くところから始まったのだけど

ある時から自分の空想や物語、言語化する事が難しいもの、いや言葉にすればナンセンスみたいな

そういうものを絵にするようになった。

理由は簡単で多分それは私の中での『逃げ』で『救い』だった。

私は自分の絵が大嫌いになっていった。

描けば描くほど、自分の中のねじ曲がった黒い『何か』に触れるような気がして堪らなかった。

描けば描くほど『うまいね』と言葉にされるのも『気持ち悪い』と言われるのも嫌だった。

 

私は臆病で泥まみれでその弱さ故にこれしかできないのだ。それを誰かに言葉として表現されることがただただ嫌だった。

昔、誰とは言わないが私の絵を

『こんな、なんの価値にもならないことをするな』と評価した人間がいた。

その通りだと思った。

必要ではない、いやむしろ無駄な方である。こんなに自分が描くものを嫌っているのだから。

本当に『こんな』だ。いや本当にそう思った。

私の描くものは全て『痛み』だ。私の絵はそれ以外何物も持たない。いや、持てない。

だから私は自分の絵が大嫌いだった。

 

どれ?と聞かれたとしたら、猫。

猫は見るだけでしあわせにする事ができる。

触ればもっと幸せになれる。まじで猫は偉大だよ

 

好きなものは特別。

猫も、歌も、絵も。

嫌いな私を置いて、歳を重ねるたびに、好きだけが特別に大きくなっていった。

そんな私にも転機があった。CYNHNの『はりぼて』という楽曲の背景イラストを描いて欲しい。というお願いだった。

正直、驚きだった。

その頃も特に自分の絵に対して自信があったわけでもなく、感情としては『自分の描くものが嫌い』だったので

誰かの目に留まったという事実が、驚きだった。

https://youtu.be/21VduO3ci9o

(私が初めてお仕事として描かせて頂いたイラスト)

これは全くの余談なのだが

制作に取り掛かった日からパソコンが壊れ、描いては処理落ちして初めから。というのを繰り返し

結局締め切りの三日前に事務所からパソコンを借り

やっとの思いで取り掛かろうとした日にインフルエンザにかかり、高熱に見舞われながら完成させるという

まさにちきらしいエピソード付である。

 

スタッフさんに言われた

『しきちゃんは、絵が描けるんだね』

という言葉も衝撃的だった。

あれ、私って絵描けるんだ。って。

 

それからありがたいことに、CYNHNのグッズ〜いろんな方の生誕グッズなどに携わらせていただくことが多くなり

その中で私は自分の中の『嫌い』が『嫌い』ではなく、『恐怖』だったことを理解した。

私の描く絵を嫌いなのではなく、もう純粋な気持ちで絵を描くことができなくなった事への『恐怖』だった。

 

もうそんな気持ちでキャンパスに向かうことはあまりないが、今は自分の絵も少しずつ好きになりつつある。

ただ、きっと私はそういう痛みを持たなかったら、絵なんて描かないんだろうな。

多分、歌も唄わない。

 

私が意味のない絵は描かない。は、きっとそういうこと。

 

誰かがあの日無駄だと言った絵が、沢山の人を呼んだ。

 

あの日沢山の笑顔を見れた。無駄なことなんてない、なんて言わないけど

それだけであの時の『無駄』も『痛み』も『絵』も

描いていてよかった、って思ったんだよ。